SELF-EVIDENT / Self-Evident LP(PURPLE)
USミネアポリスのマスロック/ポストハードコアバンドSELF-EVIDENTの4thアルバム。バンド名そのものをタイトルに掲げた重要作が、ジャケットを新装、リマスターを施し、2026年に待望の初ヴァイナル化。トリオ編成ならではの「間」を最大限に活かし、必要な音だけを選び抜いて構築していくアンサンブルは、この時点ですでに圧巻。巧みなフレージングを次々と繰り出すギター、独立して動きながらボトムを形成するベース、変拍子を自在に操りながらグルーヴを失わないドラム。それぞれが複雑に噛み合いながら、余計な音を削ぎ落として楽曲を成立させていく、トリオならではの緊張感があります。FARAQUETの鋭角的で緻密なギターアンサンブル、KARATE的な間合いと抑制された歌心、さらにTRAINDODGEやSHINER周辺にも通じる重心の低いポストハードコアの強靭さ。それらを同時に想起させながら、どこか一つに寄り切らないのがSELF-EVIDENTの面白さ。変拍子や複雑なリズム構築を技巧として前面に押し出すのではなく、あくまで楽曲の推進力として機能させ、そこへメロディアスなヴォーカルを難なく乗せてしまいます。静と動、緊張と解放を巧みに行き来しながら、突然現れるロッキンなギターリフや強烈なグルーヴが身体的な快感へと直結する。緻密に組み立てられたマスロックでありながら、決して頭だけで聴かせないところがこのバンドの妙です。無限とも思えるギターリフの引き出し、巧みなリズム構築、音数を削ることで逆に際立つ各楽器の存在感、そしてその上を自在に渡っていく歌。後の作品でさらに深化していくSELF-EVIDENT独自の方法論が、この時点ですでに明確な形となった一枚です。
- Label:DOUBLE+GOOD
- Price:3,980
円