USミシガン/オハイオを拠点に活動するエモ/ポストハードコアバンド「CITIZEN」の通算6作目となるアルバム“Halcyon Blues”が2026年、RUN FOR COVERからリリース。2013年の名盤“Youth”で鳴らした切迫感と陰鬱なエモ/ポストハードコアを出発点に、“Everybody Is Going To Heaven”でのノイズロック/ポストパンク、“As You Please”のスケール感、“Life In Your Glass World”以降に顕著となったダンサブルなインディーロックやオルタナティヴロックまで、作品ごとに変化してきたバンドの全キャリアをひとつの音像へ集約。初期へ安易に回帰するのではなく、あの頃の緊張感と荒々しい衝動を取り戻しながら、近作で培った開放的なメロディ、強靭なグルーヴ、巨大な会場にも対応するアンセミックなスケールを結びつけています。録音はオハイオ州トレドのThe Garageで行われ、ヴォーカルのMat Kerekesがエンジニアを担当、バンド自身が作曲/プロデュース。ミックスにはU2、WEEZER、BLINK-182などを手掛けたTom Lord-Alge、マスタリングにはTed Jensenを起用。硬質なギターリフ、ポストパンク譲りの鋭いカッティング、身体を揺らすベースライン、タイトで躍動的なドラムを明瞭かつ重厚に配置し、その中心でMatのヴォーカルが抑制された低音から感情を剥き出しにした絶唱まで自在に振幅。耳馴染みの良いフックを持ちながら、CITIZEN特有の不穏さや引っ掛かりを随所に残したプロダクションです。若さゆえの焦燥や破滅願望をそのまま吐き出すのではなく、傷つくこと、孤独を受け入れること、過去を振り返りながら前進することを描いた歌詞にも、長い活動を重ねてきた現在のバンドならではの成熟が反映。陰鬱さと高揚感、攻撃性とポップネス、内省と解放を同時に成立させ、どの時期のファンにも届きながら単なる集大成には収まらない、CITIZENというバンドの輪郭を改めて鮮明にした全11曲。変化を止めることなく積み上げてきた要素が最も自然な形で噛み合った、キャリア屈指の完成度を誇る作品です。