オーストラリア/メルボルンで結成されたミニマル・ポストパンク/エレクトロニックバンド「HTRK」が、2011年にGHOSTLY INTERNATIONALから発表した代表作“Work (Work, Work)”の15周年記念盤。バンド結成21周年に合わせた2026年リプレスで、作品の灰色に霞んだ雰囲気を反映したClear Ashカラーヴァイナルに、OBIを付属した限定エディション。Jonnine Standish、Nigel Yang、Sean Stewartの3人によって制作が進められていた本作は、2010年に創設メンバーSean Stewartを突然失うという深い悲しみの中で完成。残されたJonnineとNigelが音源を仕上げ、Seanへ捧げた作品として発表されました。前作“Marry Me Tonight”で聴かせたノーウェイヴ/ポストパンクのバンドサウンドからさらに音数を削り、極端に遅い808ビート、冷たいシンセ、霧のように漂うギターノイズ、身体へ重く響く低音を中心としたミニマルな音像へ変化しています。Jonnineの温度を抑えたヴォーカルが、欲望、服従、身体、孤独、倦怠感について淡々と歌い、深い悲しみを感情的に吐き出すのではなく、すべてを遠くから見つめているような独特の距離感を形成。ダブ、コールドウェイヴ、トリップホップ、アンビエント、インダストリアルの要素を取り込みながら、どのジャンルにも完全には着地しない暗く静かなサウンドを鳴らしています。
後の“Psychic 9-5 Club”や“Venus in Leo”でさらに前面へ出てくる、HTRK特有のロマンティックで官能的な感覚もすでに確立。SUICIDE、MASSIVE ATTACK、PORTISHEAD、ROWLAND S. HOWARD、ANDY STOTT、TROPIC OF CANCER、THE XX、CARLA DAL FORNO辺りが好きな人におすすめ。ポストパンクの暗さと、低速の電子ビート、アンビエントの浮遊感を独自のバランスで結びつけたカルトクラシックです。ボーナストラック入りのダウンロードクーポン封入。