ANNABEL / CALENDARS // Split 7"(CLEAR PURPLE)

USオハイオ州アクロンのエモ/インディーロックバンド「ANNABEL」と、宇都宮を拠点に活動する「CALENDARS」による2026年リリースのスプリット7インチ。ANNABELの来日ツアーに合わせて企画され、USのSTORM CHASERSと日本のSHORE&WOODSによる共同リリース、日本流通分は175枚限定となる一枚です。ANNABELがここで聴かせるのは、いわゆるエモリバイバルという言葉だけでは括りきれない、長い活動を経て辿り着いた極めて自然体のインディーロック。“Imaginary Spotlights”と“A Rare Find”の2曲は、細かく表情を変えるギターと軽やかに跳ねるリズム、Ben Hendricksの飾らない歌声が一体となり、派手な仕掛けを使わずとも一度聴けばANNABELとわかる、どこかノスタルジックで胸を締め付けるメロディはANNABELの真骨頂。一方のCALENDARSは“Ghost”と“星を探しに”を収録。 ANNABELの持つ中西部USインディー特有の乾いた開放感に対し、CALENDARSは日本語の響きや細やかなギターアンサンブルを通して、もう少し湿度を帯びた情景を描いていく。この温度差がスプリット盤として実に面白く、同じエモ/インディーロックをルーツに持ちながら、根底に流れる音楽への共感はありつつも、両者がそれぞれの個性を崩すことなく並び立っているのが、このスプリットの魅力です。ANNABELは2009年の“Each and Everyone”から活動を重ね、2012年“Youth In Youth”、2015年“Having It All”、そして約9年ぶりとなった2024年“Worldviews”へと歩んできたバンド。 そのANNABELとCALENDARSが、海を隔てて育ててきたそれぞれの感覚を7インチの両面に刻み込んだ本作は、単なるツアー記念アイテムというより、USと日本で脈々と続いてきたインディーロック/エモの現在地を小さな盤の中で交差させた作品と言いたくなる内容です。4曲という短さもむしろ丁度良く、聴き終わるともう一度針を落としたくなる。エモという音楽が持つ「青春」の部分だけではなく、その音楽と一緒に歳を重ねていくことの良さまで感じさせる好スプリット。
  • Label:SHORE&WOODS
  • Price:2,500
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