QUICKSAND / Bring On The Psychics CD

所謂NYHCシーンの中核を担ったWalter Schreifels (GORILLA BISCUITS、YOUTH OF TODAY、RIVAL SCHOOLS)、Alan Cage (BEYOND、SEAWEED)、Sergio Vega (ABSOLUTION、DEFTONES)を擁する、ポストハードコアというジャンルそのものを定義した最重要バンド「QUICKSAND」。1993年”Slip”、1995年”Manic Compression”という歴史的名盤で、ハードコアの攻撃性にオルタナティヴロックのグルーヴやメロディを融合させ、その後の数え切れないバンドへ多大な影響を与えてきました。再結成後3作目、そしてEQUAL VISION移籍第一弾となる2026年作、通算5作目。オープニング「Get To It」では、低く唸るギターリフとタイトなリズム隊が一体となって突き進む、QUICKSANDらしいヘヴィなグルーヴを展開。Walterのエモーショナルでありながら力強いボーカルが重なり、90年代から続く彼らの核を強く印象付けます。一方、「Crystallize」では幾重にも重ねられたギターが生み出すシューゲイズ的な音響空間を大胆に取り入れ、「Days You Run To」ではPINK FLOYDを思わせる浮遊感と奥行きのあるアレンジで、静と動を巧みに行き来する新たな表現にも挑戦しています。RIVAL SCHOOLSにも通じるメロディアスなアプローチを随所に感じさせながらも、QUICKSANDの名を冠する作品らしく、本作ではよりソリッドでヘヴィなポストハードコア・アプローチが前面に押し出されています。切れ味鋭いリフとタイトなリズム、緻密に構築されたグルーヴが全編を貫き、彼らの90年代の作品を彷彿とさせる緊張感と、現在だからこそ到達できた表現力が見事に共存しています。Jon Markson(DRUG CHURCH、DRAIN)によるプロダクションも秀逸で、90年代作品を思わせる重量感を保ちながら、現代的な立体感とダイナミクスを獲得。ギターの質感やリズム隊の分離も非常にクリアで、キャリア屈指のサウンドプロダクションとなっています。過去へのノスタルジーに浸ることなく、自ら築いたポストハードコアというフォーマットを今なお更新し続けるQUICKSAND。その圧倒的な説得力と普遍性を改めて証明した、キャリア屈指の傑作です。
  • Label:EQUAL VISION
  • Price:2,480
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