USカリフォルニアのシューゲイズバンド、「WHIRR」が2024年のクリスマスに突如デジタル配信のみで発表した4thアルバム”Raw Blue”が、2026年に自身のレーベル FREE WHIRL より待望のフィジカル化。追加音源を収録したデラックスエディションとしてリリースされました。2019年の傑作”Feels Like You”から約5年。事前の大々的な告知もなく突然届けられた Raw Blue は、長い沈黙を経た WHIRR の帰還として、世界中のファンに大きな衝撃を与えました。しかし、当初はストリーミング/デジタルのみでのリリース。フィジカルで作品を所有したいという声が高まる中、ついに作品として手に取れる形でのリリースが実現しました。大きなプロモーションやメディア露出に頼ることなく、口コミと音楽そのものの力だけで支持を広げ、今や世界中でカルト的とも言える絶大な人気を誇る WHIRR。その存在感は年々増し続け、2010年代以降のシューゲイズリバイバルを語るうえで欠かすことのできない存在となっています。何層にも重なる巨大なギターの壁、深い残響の奥から浮かび上がるヴォーカル、重く沈み込むリズム。その圧倒的な音像は紛れもなく WHIRR そのもの。しかし Raw Blue では、これまで築き上げてきた轟音と静寂、陰鬱さと陶酔感をさらに研ぎ澄ませながら、メロディと楽曲そのものの強さが、これまで以上に鮮明に浮かび上がっています。タイトル曲「Raw Blue」の壮大な高揚感、「Collect Sadness」の強烈なダイナミズム、「Swing Me」の疾走するドリーミーなメロディ、そして「All Mine」で聴かせる多幸感と内省が同居した美しさ。轟音の中に埋もれるのではなく、一つひとつのメロディが確かな輪郭を持ち、深い余韻となって胸に残ります。MY BLOODY VALENTINE や SLOWDIVE が切り拓いたシューゲイズの系譜を受け継ぎながら、NOTHING とともに2010年代以降のヘヴィシューゲイズを決定づけた WHIRR。その影響力は今や世界中の若い世代へと広がっていますが、Raw Blue は単なる原点回帰でも、過去のスタイルの反復でもありません。重さ、甘美さ、孤独、憂鬱、そして圧倒的な美しさ。それらすべてを巨大な音の塊へと変換し、WHIRR にしか生み出せない独自の世界をさらに深化させています。本デラックスエディションには追加音源を収録し、Raw Blue の世界をさらに深く味わえる内容に。WHIRR のキャリアにおける新たな到達点であり、ヘヴィシューゲイズという言葉だけでは収まりきらない、何度聴いても新たな音と感情が浮かび上がる圧倒的傑作です。