THE FLAMING LIPS / Clouds Taste Metallic LP
USオルタナ/サイケデリックロックの異端児として90年代を駆け抜けた「THE FLAMING LIPS」 の1995年発表の7thアルバム”Clouds Taste Metallic”が、2026年にRhino Recordsより待望の再発、180g重量盤として復刻され、長らく入手困難だった本作の再評価を後押しする再発となります。メジャーブレイクの契機となった前作”Transmissions From The Satellite Heart”を経て制作された作品でありながら、その成功路線を反復することなく、より歪で、より実験的で、より内省的な方向へと踏み込んだ一作です。Wayne Coyneのシュールで幼児性と狂気が同居するリリックと世界観は、本作において最も純度高く結晶化しており、センチメンタルさとサイケデリックな錯乱感が紙一重で共存しています。その異形のポップネスを決定づけているのが、ギタリスト Ronald Jones による圧倒的な存在感です。楽曲構造を“支える”というより、時に“逸脱する”かのような縦横無尽のギターワークは、本作最大の聴きどころであり、ノイズ、ファズ、フィードバック、奇怪なエフェクトを駆使して全編にサイケデリックな浮遊物を撒き散らします。彼の脱退前ラスト作としても知られ、その特異なプレイは現在も本作を語るうえで欠かせない要素として高く評価されています。後年の”The Soft Bulletin”以降へ接続される壮大なサウンドスケープの萌芽を宿しつつも、なお90年代USオルタナの衝動を色濃く残した屈指の大名盤。
- Label:RHINO
- Price:6,580
円