THE LEMONHEADS / Come On Feel LP
90年代USインディーを象徴するフロントマン、Evan Dando率いる「LEMONHEADS」の1993年に発表した6thアルバムで代表作”Come On Feel”が、30周年記念盤としてFIREより再発。オリジナルはATLANTICからCD中心で流通していた作品だけに、待望のヴァイナル再発と言えるでしょう。初期作に見られたハードコア/パンク色はさらに後退し、前作の”It's A Shame About Ray”と同様にEvan Dandoのソングライターとしての資質が前面に押し出された、メロディ志向の高いサウンドへと到達。肩の力の抜けたフォーク/パワーポップ的な楽曲に、絶妙な塩梅でノイズを帯びたギターが絡み、USインディーとギターポップの幸福な接点を提示しています。Juliana Hatfieldの参加による柔らかな彩りも作品に奥行きを与えており、甘さと翳りを併せ持つアンサンブルがアルバム全体を豊かに構築。代表曲“Into Your Arms”はや“It's About Time”に象徴されるような、キャッチーさとラフなロック感覚を同居させた楽曲群も本作の大きな魅力です。90年代オルタナ/インディーロックを語るうえで欠かすことのできない、ギターポップ/パワーポップの金字塔的名盤です。