USボストン/マサチューセッツのエモバンド 「Piebald」 が1999年に BIG WHEEL RECREATION から発表した2ndアルバム 『If It Weren’t For Venetian Blinds, It Would Be Curtains For Us All』が、2026年に IODINE よりリマスター再発。本作は1999年前後に多発したエモの重要作群の中でも、ひときわ存在感を放つ一枚として位置付けられています。当時、ボストンハードコアシーンの中核にいた Travis Shettel を中心に、バンドは従来の激情性から一歩踏み出し、意識的にポップ志向へと舵を切りました。その転換は単なる“軟化”ではなく、ジャンルの構造そのものを組み替える試みとして制作されています。サウンド面においては、ミッドウェストエモ的な跳ねるリズムやフックを効かし歪ませた2本のギター、断続的かつ不規則に切り替わる展開を基盤としながら、ポストハードコア由来の緊張感やディスコーダント(不協和)的な響きを独自のバランスで配合、1曲の中に複数のリフやフックを断片的に配置し、それらが自然につながりながら展開していく構造は、後にポップソングとマスロックが交差していく感覚の原型とも言えるでしょう。いわゆる後に括られムーブメント化した“エモセカンドウェーブ”と呼ばれる文脈において、本作は、同年リリースのThe Get Up Kids 『Something To Write Home About』、The Promise Ring 『Very Emergency』、Joshua 『A Whole New Theory』、American Football 『American Football』、Jimmy Eat World 『Clarity』、Penfold 『Amateurs & Professionals』 といった数多の名盤と並び称される、まさに殿堂的作品です。
1stプレス
・限定250
・Life is a Beach (YELLOW/ORANGE)カラーヴァイナル
stiffslackエクスクルーシブ
・帯/解説付き仕様