RAGE AGAINST THE MACHINE結成以前、Zack de la Rochaがその怒りと思想を初めて音楽として爆発させた伝説のハードコアバンド、「INSIDE OUT」。彼らが1990年に名門REVELATIONへ残した唯一の作品が、この”No Spiritual Surrender”です。わずか4曲、約10分にも満たない7インチながら、その衝撃は90年代ハードコアの流れを大きく変えるほどの影響力を持ち、現在でもREVELATIONを代表するベストセラー作品のひとつとして語り継がれています。音楽的な土台は、YOUTH OF TODAY、CHAIN OF STRENGTH、GORILLA BISCUITSらに代表されるYouth Crew Hardcore。しかしINSIDE OUTは、そこへ当時としては異質とも言えるメタリックなギターリフ、ヘヴィなグルーヴ、そして劇的な展開を持ち込み、80年代USHCと90年代オルタナティヴヘヴィロックをつなぐ架け橋となりました。そして何より圧倒的なのが、若きZack de la Rochaのヴォーカルです。RAGE AGAINST THE MACHINEで聴かれるラップ的なフロウはまだ存在せず、代わりにあるのは感情を剥き出しにした絶叫。怒り、葛藤、希望、精神的自由への渇望を、身体の奥底から吐き出すように叫ぶその姿は、すでに唯一無二。「Burning Fight」やタイトル曲「No Spiritual Surrender」には、後のRATMへと直結する思想や表現の原型がはっきりと刻まれています。実際、バンドが解散前に制作を進めていた未発表アルバムのタイトルは”RAGE AGAINST THE MACHINE”であり、その名は後にZackが結成する新バンドへ受け継がれることになります。わずか一枚を残して姿を消したバンドでありながら、その影響力は計り知れません。ハードコア史における"伝説の7インチ"として今なお神格化されています。