MINOR THREAT、THE TEEN IDLES、EMBRACEを経たリビングレジェンドIan MacKayeを中心にONE LAST WISH、RITES OF SPRINGのGuy Picciottoをフロントに同じくONE　LAST WISH、RITES OF SPRINGを経てBrendan CantyとJoe Lallyで結成されたDCハードコアの派生形、エモやポストハードコアルーツ、USオルタナティブの祖としても拝められる「FUGAZI」の1998年リリースの5thアルバム、ゴールドカラーヴァイナルで再発。作品毎にアップデイトを繰り返すバンド円熟期の作品でレコーディングに多くの時間を費やして製作された様々な録音方法で試行錯誤しながら多くのアイデアとアプローチを試みたという今作、同然ハードコアの出所は隠せないまさにポストハードコアの先鋭的な内容で、IanとGuyの様々な事に疑問提議しながた問いかける様な意味深かつアングリーボーカリゼーション、ソリッドでアンプ直鳴らしのツインギターリフの鋭さと絡み、BrendanとJoeのIanとGuyのクリエイティビティに応え支える完璧なリズムセクションで昇華する楽曲の存在感や緊張感は5thアルバムとは思えない位に充実、そして熟成し切ったFUGAZIサウンドが”Red Medicine”の延長上であり最終作の次作”The Argument”の伏線でもあるバンドヒストリーの中でも欠かせない位置にある重要作で大名盤。ノンプロモーションでビルボードランキングに入ったセールス的にも成功した作品。