USヴァージニアのインディーロックバンド「TSUNAMI」のディスコラフィー盤が2024年、NUMEROからリリース。1993年リリースの1stアルバム”Deep End”、1994年リリースの2ndアルバム”The Heart's Tremolo”、1997年リリースの3rdアルバム”A Brilliant Mistake”(ヴァイナルは初リリース)、そして数多くリリースしたシングルやスプリット、コンピ曲を集めた1995年リリースの”World Tour And Other Destinations”のほぼ全音源を集めた作品。その作品達は自身のレーベル”Simple Machine"からリリースし(IDAやLUNGFISH、JAWBOX、HATED、NIRVANA/FOO FIGHTERSのDave Grohlの覆面バンドLATE!なども膨大なリリースがあります)されたもので、そのアティチュードはDischordやk、Teen Beat、Mergeとも共鳴したDIY思想の下でリリース、インターネット普及前のグランジのブレイクの中で蠢いていた地域性や、当時のプリミティブで荒い録音、そのポップで陰りもあって中毒性もある大雑把に言うとSUPERCHUNKにDischordバンドが衝突したような音楽性、ポリティカルなメッセージ性強いリリックも絡めたSimple Machineの運営と共に90年代のUSインディーバンドの象徴ともいえるバンドの一つ。悲しくも埋もれてしまっていた語り継がれるべき作品達をNUMEROが掘り起こしてくるのも納得、事件性もあります。