ジャパン京都発、現在は東京を拠点とする女子vo.マスポップバンド「水中スピカ」のFRIEND OF MINE より2022年にリリースの2ndアルバムがSTIFFSLACKからアナログLP化。ツインギターのテクニカルなリフで構築された、同じく巧みなリズミワークとで欧米マスロック勢ともシンクロするトラックと紅一点、千愛嬢の耳馴染みよいヴォーカルは日本語/英語詩両方で他では聴けない様相。TTNGやCOVET的なタッピングマス奏法をふんだんに取り入れながら、同様にポップソングとして昇華させる手腕は完全に世界レベルという触れ込みは1st Albumより引き続きですが本作は前作までの手法をふんだんに取り入れつつバンドとしての練度とソングライティングの深みが大きくアップデートされています。Reverbでも垣間見れるドラム、ベース、ツインギター、ヴォーカルが渾然一体となって作り出されるサウンドのうねりは特筆もの。今作リリース以降アジア各国でのツアー等の成功を経て当時からさらに洗練された技術、ジャパン発マスロックの真打ちになり得る輝きを秘めたバンドストーリーを辿るには避けては通れない作品。STIFF SLACKリリース作で度々アートワークを担当するDaniel Hawkins(PSWINGSET/FOOTBALL, ETC.)の無機質建築的な様式美が際立つジャケットへ一新し、CDとは異なる質感を味わうことの出来る必聴盤です。

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