FALLING FORWARD / Let These Days Pass: The Complete Anthology 1991-1995 CD
1991〜95年に活動していたルイヴィルのエモーショナルハードコアバンドFALLING FORWARDのディスコグラフィがTEMPORARY RESIDENCEよりリリース。解散から30年近く経過したこのタイミングでのディスコグラフィ化には驚愕ですが、何としても再評価に繋げたいというTEMPORARY RESIDENCE主宰Jeremyの気概を感じます。後にメンバーの4分の3がELLIOTTを結成するため、現在ではELLIOTTの前身的バンドとして語られる事の多いバンドですが、SPLITLIPや後期MAJORITY OF ONEいったDOGHOUSEのエモコアバンドにも通じるミッドテンポに重きを置いたメタリックなリフが織りなす重厚感のあるサウンドと、それでいてしっかりメロディックな佇まいは結成当時メンバーが10代前半だったという事もあり、この時期にしか出せなかったであろう初期衝動に溢れていて一聴の価値ありです。94年にINITIAL RECORDSからリリースの唯一のアルバム"Hand Me Down"から6曲、93年リリースのEP"Let This Day Pass"から4曲、95年にDOGHOUSEからリリースのセルフタイトルEPから2曲、アルバム終盤には同郷ルイヴィルのSSW、Scott Ritcher率いるMETROSCHIFTERとのSPLIT作品からアコースティック主体の2曲が収録されていますが、シンプルながらもELLIOTTにも通じる力強く美麗なサウンドで思わず涙腺が緩みます。ディスコグラフィ化に伴いPROMISE RINGやCONVERGE、 DILLINGER ESCAPE PLANなどのレコーディングを務めたAlan Douchesによってオリジナルマスターテープからリマスタリングが施されて音質も素晴らしい仕上がり。本作のリリースの為に新たに作成されたであろうアートワークは、よーく見ると女の子の足下が故郷ルイヴィルのあるケンタッキー州の形をしていたりと遊び心に溢れた装丁でこれまたグッときます。(kani)
- Label:TEMPORARY RESIDENCE
- Price:1,980
円