NY出身、現在はLAを拠点を活動するSSW、Helen Ballentineのプロジェクト"SKULLCRUSHER"による待望の1st Albumが2022年、Secretly Canadianより。2020年、2021年にリリースされた2作のEPを通してジワジワと認知と存在感を高めてきましたが、本作はPHOEBE BRIDGERSやJULIEN BAKER等の昨今のインディフォークからかつてのJEN WOOD、JURIE DOIRON等の90s,00sのインディフォークに果ては70s,60sのアシッドフォークを追体験し現代にアップデートしたような、美しくも深淵な音世界を完成させております。同年に傑作”I Don't Know Who Needs To Hear This...”をリリースした現行インディ/アンビエントフォークの双璧とも言えるTOMBERLINが"Karen Dalton"に例えられるなればSKULLCRUSHERは"Judee Sill"の如き美しさと儚さを持った才能ですね。また、アルバム全体を嫌味無く彩るプロダクションを支えるのはBIG THIEF,BUCK MEEK,PUMA BLUEでもプリミティブ且つレンジを活かしたサウンドを展開するAndrew Sarloという現行インディにおいて非常に重要な作品かと思います。