VISION / In The Brink Of An Eye LP

USニュージャージーHCの雄、VISIONの1stアルバムがREVALATIONからリイシュー。オリジナルのリリースは1989年、カリフォルニアのNemesis Records(OFFSPRING、PITCHFORKのリリースと同年)からという、少し意外に思えるスタートですが、VISIONのその後の音の遍歴こそが、エリアを超えたハードコアの進化であったことから納得できます。このアルバムで聴けるのは前身であるNeurotic Impulseの流れをくんだ実直なハードコア。ここで必要?って場面で速弾き披露するギター、うねりまくるベース、と演奏陣の技術力が楽曲のアクセントに効果しています。野太いコーラス、時折ビートダウンしリフで攻める展開が多いことから、近接するニューヨークのハードコアシーンと交配(実際、VISIONのメンバーはWARZONE、ENSIGNEと交わっていた)しながら活動していたことが窺えます。一方、陰りを帯びたメロディと、ユニークなギターが共存する曲があることもVISIONのサウンドの特徴です。その辺のセンスからかSHADE APARTやLIFETIMEといったエモ要素を孕んだハードコアとも相互影響し、その精力的な活動が米ハードコアシーンの信用を獲得します。2017年にオリジナルのVo.であったDave Franklinがこの世を去った際には、HC界から悲しみのコメントが多数寄せられ、トリビュートライブには超豪華面子が集まりました。多くのリスペクトを集めた彼らの出発点こそがこのアルバムです。
  • Label:REVELATION
  • Price:2,880
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