The LOCUST / New Erections LP(GRAY SMOKE)

オリジナルは2007年、前作「Plague Soundscapes」と同様にEpitaph参加のAntiからのリリース。サンディエゴから世界へ跋扈したミュータントハードコア、「LOCUST」。メンバーは31G主催のJustin Pearson(ex-STRUGGLE、ex-SWING KIDS、Deaf Club、 etc...)が中心となり、バンド創設期にはJimmy LaValle (ALBUM LEAF)も在籍していました。キャリア10年、フルアルバムとしては3rdにあたるこのタイミングでLOCUST最大の変化が訪れます。キャッチーな曲やファニーな展開が多かった前作と真逆なアプローチの作品です。ウニョウニョ電子音が減り、全体的にソリッド。骨子を露わにしたことが不気味で仕方がないです。お得意の変速は緩急ではなく、遅いエリアでギアを微妙にシフトチェンジするかのような気持ち悪さを執拗に繰り返します。いうなればLOCUST流のドゥーム、そしてほとんどの曲が1分以上あります(LOCUSTにしては長尺)!多くのフォロワーが発生したためか、彼らは地球を飛び出す跳躍力で別世界へと旅立ったのです。本作のジャケットを手掛けているのはNeil Burke(前作はSam McPheeters)です、Born Against, Men's Recovery Projectという先達からの影響を公にし、リスペクトを表する姿勢も素晴らしいですね。来日回数も多く、コスチューム揃え(時には全裸)て人前に出るなどユニークさも十分、世界中のアンダーグラウンドから愛される存在です。2022年、悲しいニュースが飛び込んできましたが、残してくれたレコードは永遠です。
  • Label:EPITAPH/ANTI-
  • Price:4,280
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