スウェディッシュ・ハードコア/エモシーンの中核を担った「FIRESIDE」の1995年作2ndアルバムが再発。USを中心に世界中で同時多発的に沸き起こったエモムーブメントは例に洩れずスウェーデンにも飛び火しており、REFUSED、STARMARKET、LEIAH、LAST DAYS OF APRILなど数多くの良質なエモ/ポストハードコアバンドが次々と輩出される中、FIRESIDEはまさにその先陣を切っていたバンドであり、この2ndアルバムは国内外を問わず高い評価を得て、シーンに於ける確固たる地位を確立しました。QUICKSANDやHandsomeとも共鳴するフックの効いた楽曲からFUGAZIやJAWBOXにも通ずる耳に残るギターリフなど当時のUSハードコアシーンとの親和性も垣間見つつ、よりポップな方向性で再構築して昇華させた作風は後続の同郷バンドにも多大なる影響を与えたと解釈できます。CRANK!の名コンピ"(Don't Forget To) Breathe"では1曲目を飾っておりCRANK!が当時から目を付けていたのも頷けます。