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(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)
SOLD OUT
国産ハンドメイドで部品1つ1つにまで徹底的に拘り抜いた内部構成と外観の塗装も凝った仕様ながら価格帯を抑えているという願ったり叶ったりのペダルメーカー、Leqtiqueの第3作目の”9/9″は他の模倣ではない完全オリジナルの回路によるディストーションを目指したペダルです。
コントロールは左から順にVolume,Treble(小さいノブ),Bottom,Gainと裏蓋を開けた中にMid Cutを内蔵、“Gain”は元々エクストリームメタルにも通用する歪みがコンセプトだけあって、最小でもそれなりに既に歪んでいまして、最小~10時辺りがハイゲインオーヴァードライブ、10~12時辺りがザクザク言わせるディストーション、12~MAXまでがディストーションのサスティンと音の飽和感をどれだけ増すか位の目安です。
“Treble”,“Bottom”はそれぞれトレブルの調節と音の太さをどれだけ増すかの設定、特にBottomの”太さ”というのはただ単にトーンがかった籠った太さではなく、コードやミュートバッキングした時の音圧/密度を増す認識、右に回していくほどその傾向が強くなりSHINER~HUMのようなオルタナエモグランジやDEFTONES~NEWROSIS~アイシスのようなモダンヘビネス、ヘビーロックにも通じる重く飽和した重厚ディストーションサウンドを作りあげることもできるコントロールでもあります。
特筆すべき点として、自分が使用する最大のゲイン値を予め設定してギターのボリュームを絞ることでオーヴァードライブ~クリーンまでコントロールできるのですが、普段から謳われている特徴のわりに実際試すと音がこもったり、ゲインの下がり方がイマイチだったりするものが大抵ですが、この9/9は本当にトーンもこもらず、ゲインの下がり方も滑らかで目から鱗でした。個人的に初めてボリューム奏法が通用するペダルで、普段Gainノブでゲインを上げ下げする感覚をギターボリュームで体感することができます。
裏蓋を開けると”Mid Cut”なる内部トリマーも存在、初期設定では0の位置=ミッドカットなしの状態で、右に回していくほどミッドをカット、12時前後でミッドのアタックを微調整して、4時~フルでは750Hz付近を急激にカットすることもできる仕様、といってもデフォルトで充分バランスの良い状態ではありますが。