JHS PEDALS / The AT

US/KCMO、カンザスシティのペダルブランドJHS PEDALSの"The AT"は同ブランドの"Angry Charlie"というマーシャルライクなディストーションを更にアンプライクへとブラッシュアップされたペダルで、コンボアンプでこれを鳴らすとスタックアンプか!?と普通に思わせる程コシのある骨太ドライブサウンドが自然と出てくる時点で充分凄いのですが、更に”Headroomトグル”なる真空管アンプの出力をシミュレートしたユニークな歪のサウンドキャラクタの切り替えもちゃんとどれも使える音に仕上がっています。うち的にはSMALL BROWN BIKE~HOT WATER MUSIC、TITRのような骨太エモ〜ポストハードコアバンド好きな方、THE T.V. DINNERSのメンバーもうちで"The AT"を買って頂いたことからもこのペダルが発するサウンドの方向性が分かって貰える筈。


(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)

 
  • Label:JHS PEDALS
  • Price:34,000
  • Qty :

SOLD OUT

カンザスの高品質ペダル、JHS PEDALSの”The AT”は同ペダルメーカーの”Angry Charlie”を購入し、実際にライブで使用していたAndy Timmonsというギタリストが2015年のWinter NAMMでJHSと話し合い、Andyの好みやニーズに合わせて作られたのが”The AT (a.k.a. The @)”で、所謂シグネチャーモデルとなりますが実際は”Angry Charlie”をよりアンプライクなディストーション/オーヴァードライブに仕上げたモデルと捉えて充分なペダルです。

コントロールは真上から時計回りにEQ,DRIVE,AIR,VOLUME、と右上の3wayトグルスイッチで構成、VOLUMEDRIVEはそれぞれ音量とゲイン量で、EQはハイパスフィルタ、AIRは更にEQとは別のハイパスフィルタを内蔵、”High Treble(アンプでいうpresence)”周波数辺りだけを狙って変わる仕組み、この”EQ”と”AIR”の別の周波数に対応したフィルタを2個搭載していることでトーンを繊細に修正、あらゆるアンプに対応が効くこの仕組みは意外な盲点。

このペダルで一番興味深いのが右上に付いている3 wayトグルスイッチ、”Headroomトグル”とJHSは呼んでいますが、このスイッチで真空管アンプの出力をシミュレートしており、上から順に”25W“、”100W“、”50W“のモードがあり、当然数字が大きい方が最大音量も大きくなる仕様、それぞれに個性と実際に使えるサウンドを持っています。

“100W“はレンジが広く、積極的に歪んでいるというより音量がデカいが故に歪んでいるようなアンプに近いサウンド、弾いた音が刺さるようなとにかくダイナミクス的ラウドさ/轟音さを持っているモード、他のモードに比べると歪みのザラつきが一番少ないので、DRIVEを下げればクランチ~オーヴァードライブとしても優秀。

“50W“は”JCM 800″のようなクラシックブリティッシュゲインを求めている方には最適、少しザクザクとして明るめの歪みのテイストにタイトで抑えめなローからハイミッド~ハイの気持ちの良い歪みの出方は他のモード、100Wと25Wの良い所を掛け合わせた優等生なモード。

“25W“は一番”RATやDistortion+ のような所謂”ペダルの歪み”の要素を持ったモード、あえてザラつかせたひと昔のオルタナディストーションに近い歪みを発生させますが、往年のディストーションペダルのようなドンシャリサウンドの上にローが削れたのとは全く逆でローもミッドも十分に出ているので先述したディストーションペダルを使いこなせなかった人やディストーションサウンドに苦手意識を持たれた方も是非とも試す価値のあるサウンドがあります。