WALRUS AUDIO / MONUMENT

今、飛ぶ鳥を落とす勢いのペダルブラントといえば真っ先にここが浮かぶオクラホマのWALRUS AUDIO、2017年新作シリーズ第四弾の"MONUMENT"はトレモロペダル、タップテンポ、波形選択、音量調節等のトレモロでの欲しい機能は揃いながら、さらに"har/stdスイッチ"で楽器の信号をロー/ハイパスに分割した後、位相を180º ずらすことでユニヴァイブのような独特の揺れを発生させるモードは効果こそ大人しめながら、TORTOISE周辺のようなポストロックサウンドに超絶マッチする音響効果を発生させます。更の更にEXP入力でトレモロスピードを足元でコントロール可能と、トレモロを最大限活用したい人に是非ともオススメのペダルです。


(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)

  • Label:WALRUS AUDIO
  • Price:32,400
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今、飛ぶ鳥を落とす勢いのペダルブラントといえば真っ先にここが浮かぶオクラホマのWALRUS AUDIO、2017年からの怒涛の新作ラッシュ、第四弾は”harmonicモード”というユニヴァイブのような”揺れ”の要素をトレモロとして表現したWALRUSらしい個性満載のトレモロペダルです。

コントロールは上段左からrate,depth,div,shapeノブと下段のvolノブhar/stdトグルで構成されています。下のtapスイッチはタップテンポ入力、bypassスイッチはエフェクトのON/OFFのスイッチです。

rateはトレモロのスピードを調節、右に回していくほど速くなりまして、最遅でbpm=90~から最速は所謂マシンガントレモロと呼ばれる程の速さまで可変できます。(TAPテンポ入力ではさらにおそいスピードも対応、bpm=30~40までいけました。)

depthはトレモロの深さを調節、12時で原音とトレモロエフェクトが50/50、右に回していくほどトレモロエフェクトが強くなります。

volはエフェクト音量を調節、1~2時辺りで原音と同等になり、そこから若干音量が上げられる仕様、特に空間系や歪み等のペダルの組み合わせでは気持ち音量が小さく感じるときがあるときには重宝します。

divノブは主にtapフットスイッチでトレモロのスピードをタップテンポ入力した時にdivのノブ(左から1/4、1/3、1/8、1/16)を回すことで選んだ付点の間隔にトレモロスピードが変化する、主に楽曲のBPMにトレモロをぴったり合わせたい方に便利な機能、但しrateノブを動かすとdivノブの機能は消えますので改めてタップテンポ入力する必要があるのが注意。

shapeノブはトレモロの波形を選択、左から時計回りにサイン波、矩形波、のこぎり波、整流波、ランダムの5種あります。サイン波とのこぎり波がぶつ切りのキレ味の強いトレモロに、矩形波と整流波が穏やかな波が揺れているトレモロと、おおよそ具象したいトレモロサウンドの波形は揃っていると思います。

そしてこのペダルの魅力の一つ、har/stdトグルですが、harmonic/standardの2つのモードがありまして、”standard”は昔ながらの伝統的なトレモロのサウンド/動作ですが、”harmonic”では入力される楽器の信号をロー/ハイパスに分割した後、位相を180º ずらすことでユニヴァイブのような独特の揺れをトレモロとして発生させたモード、矩形波や整流波のようなもともと穏やかな波形でこのモードを選択することでより暖かく穏やかな脈動を打ったトレモロサウンドが発生します。(音色はモデュレーションペダルの様に変わることはないので、あくまでもトレモロとして認識できます。)

更にbypassスイッチを踏んでonにする時にそのまま0.9秒~踏み続けることでスイッチから離した瞬間にそのままエフェクトもoffになる”モメンタリー・ファンクション”なる要素も。短いリフでトレモロを掛けたい時に踏んで離すだけで動作が済むのはストレスが無くプレイに集中できる点でも活用したい仕様です。


“MONUMENT”はアメリカのユタ/アリゾナ州を跨ぐ”Monument valley”と呼ばれる広大な赤砂漠と岩山から成る土地からインスパイアされていまして、それを見事具象したペダルのデザイン/色使いと”harmonicトレモロ”の暖かく甘美で心地よいサウンドとの親和性は個性が出しづらいであろうトレモロペダルシーンの中でも最先端に立つペダルに仕上げています。