FAIRFIELD CIRCUITRY / Barbershop Overdrive

カナダの芸術的センスと絶妙なバランスによって産まれたペダルは弾く者をジワジワと魅了するFAIRFIELD CIRCUITRYの"Barbershop Overdrive"、オーヴァードライブなのですが、やはりこのブランドのペダルだけあって歪みとはいえ一筋縄ではいかず、弾き手が不安になるほど歪まない、だけれどもその僅かに歪んだオーヴァードライブサウンドが何とも形容し難い暖かくも薄暗さを感じる枯れたサウンドに変化します。クランチ~ローゲイン主体のWILCOのようなインディーロックやOSWEGO~SMART WENT CRAZYの90年代後半/00年代初頭のDCバンドの雰囲気も醸し出せる一品。


(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)

  • Label:FAIRFIELD CIRCUITRY
  • Price:30,240
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SOLD OUT

カナダ発、武骨ながら洗練されたデザインの外見と中身の一貫してオリジナル性を求めた音楽的/芸術的なエフェクトサウンドを生み出し続けるFAIRFIELD CIRCUITRYの”The Barbershop”はオーヴァードライブに”床屋”を名付ける奇妙さも相まったブランド曰く”口髭を整えたよう”な滑らかで上品且つ独創性のあるオリジナル回路のオーヴァードライブです。

コントロールはVOLUME,SAG,DRIVEのノブと上部のTONEトグルスイッチで構成されるシンプルな内容、VOLUMEは音量、DRIVEは歪みの量となっています。基本的にTONEで全体的な音のトーン/ニュアンスが変化し、DRIVEとSAGで歪のゲイン量/毛羽立ちをコントロールします。

SAGというノブは駆動電圧をコントロールするもので、SAGがフルテン(=電圧降下なし)だとサウンドも一番クリアでラウド、DRIVEをフルテンにすればミッドゲイン程歪んだサウンドになるのですが、SAGを下げることで電圧降下=ゲインも若干下がり歪が抑圧的で(browner、くすんだ真鍮のような)味のある毛羽立ったサウンドに仕上げることができます。このコントロールとTONEスイッチとの兼ね合いでサウンドキャラクターが変わっていきます。

TONEトグルスイッチは3種用意されていまして、 ます中央がハイカットなしの旧同モデルと同じ仕様のサウンド(下の動画が旧モデル)、音の張りやダイナミクスが強めで一番よく歪むモード、

そして右が僅かにハイカットしてハイの角が丁度よく削れSAGで電圧降下した時に一番倍音成分が強調されたブライトでベルサウンド的歪みを生み出すモード、

左が急激にハイカットされたウォーム且つ暗めなトーンで一番SAGを下げることでファジーな歪サウンドを発生させるモード、 と、モードによってDRIVE、SAGのコントロールも変化してサウンドに影響します。

オーヴァードライブ、と括ってしまうにはゲインが足りない気もしますが、基本クリーン~ローゲインを主とした出音のニュアンスを第一に求めるプレイをしているギタリストにはドライブペダルこれ1つだけで自分のサウンドを位置付けれる程の魅力のあるペダルです。特に唄モノバンドのヴォーカルギタリストに隠れた渋サウンドをこれで出して欲しいです。また既に使っているドライブペダルやアンプと組み合わせることでまた違ったサウンドメイクにも一役買いそうです。