ELECTRO-HARMONIX / Green Russian BIG MUFF

2017年ペダル界の衝撃、当時の登場から廃版、中古価格の高騰、そしてその後多くのブランドが自主解釈に基づいて作られた数々のコピーを経て遂にあのアーミーグリーンマフがオフィシャルのエレハモからリイシュー。機体も現代感溢れるコンパクトなサイズにチェンジし、外部からの9V電源が入力可能な仕様にもなりました。オリジナルに比べれば改良という形でトーンの効きはよりトレブリーにでき、ゲイン量も僅かに多くなっていますが、肝心のサウンドは殆どオリジナルと見分けがつかない精度にまで仕上げられています。トーンの効きの改良は特にベーシストには嬉しい再発で、もうちょっとアタック感を出したかったプレイヤーにとっては嬉しい再発となりました。こういったある種カルトチックで伝説的なペダルには常にオリジナルこそ至高という考えもありますが、まだ創業者が存命のオフィシャル/エレハモが2017年に自身のペダルの再定義を図ったのは想像以上に意義深いです。お値段もお求め易くなっているのも最高。


(*詳しい動作や音の方向性等の説明は下スクロールにて。)

製造元 : ELECTRO HARMONIX
価格 : 12,960円
数量
 

80年代中期に一旦エレハモはペダルの生産を中止し、創業者のマイク・マシューズはその後ロシアにて”SOVTEK”名義でビジネスを始めます。そのロシアで90年代中期に生産されていたBIG MUFFの通称”Army Green”と呼ばれるモデルが遂にオフィシャルで2017年に復刻。ロシアンマフの中でも人気と定評のあるモデルだけに中古市場ではラムズヘッドまで、とはいかなくとも手が出しにくい値段に上がっている中で遂にエレハモが仕掛けて来ました。

肝心のサウンドの方は復刻と謳いながらも全く同じ、というよりかは現代版としてアップデートされている部分があります。

SUSTAINは殆どオリジナルと変わらない増え方のゲイン量です。 VOLUMEはオリジナルのものより音量が出せるように9時程度の設定の時点で原音と同音量になるように変わっています。

TONEが改善されていて、オリジナルよりもトレブルの調整に余裕をもたせてあるのでもう少しトレブリーな音やアタックを強調したかった方には待ち望んだ仕様になっています。その改善もあってかオリジナルと同じトーンにした時にはあのオリジナルの独特なロー周りのもっさり感が気持ち僅かにスリムになってよりハイとローの分離感が良くなってよりリフやコード弾きで飽和し過ぎない絶妙なトーンに仕上がっています。

中身のパーツはオリジナルと比べる必要がないほど全く変わっているのに肝心のファズサウンドは違いを見分けるのが難しいほど”Army Green”サウンドを正確に再現している印象を受けました。ファズ音がローに丸々包まれたような極悪サウンドがこんな小さな機体から出てくるのも何とも不思議な感覚ですがそこはやはりエレハモ本家ならではの手腕といった所。

ベースで弾いてみるとよりトーンの効きの違いがより分かります、このロシアンマフのローの出方はベースにもマッチするファズペダルでベーシストの人気もありますが、オリジナルより効きの良くなったTONEでベースのハイ/アタックをもうちょっと出したかった人には理想の1台に仕上がっています。

オリジナルの”Army Green”は細かいヴァージョン違いや個体差などから一概に決まったサウンドの形容は難しいですが、やはりあの独特なローの出方はおおよそこの”Army Green”でしか出せない音だと思います、この2017年にエレハモが今思う”Army Green”サウンドはコレという自身の答えを出したのは復刻の言葉以上に意義があります。