QUICKSAND / Interiors CD

まさかまさかの再結成&22年ぶりのQUICKSANDの3rdアルバムがEPITAPHより。所謂NYHCシーンの中核を担っていたWalter(ex-GORILLA BISCUITS/YOUTH OF TODAY/RIVAL SCHOOLS)、Tom(ex-BEYOND、BOLD/HANDOSME)、Alan(ex-BEYOND/SEAWEED)、Sergio(ex-ABSOLUTION/DEFTONES)の4人が80年代後半に組んだQUICKSAND、1993年の1st/Slip、1995年の2nd/Manic Compressionというエモ〜ポストハードコアの最重要作品を産んだだけにかなり事件性の高い今作、しかもオリジナルメンバーでの作品です。先行で公開されたアルバム冒頭曲"Illuminant"で放つ既作の方法論を躊躇わず用いた時点で大正解。22年という月日でメンバー個々の音楽遍歴も踏まえてながらも敢えて思い切り時計を逆戻ししたかのようなQUICKSANDにしか聴かせない純な佇まいは往年のファンは歓喜の声を上げるでしょう。成分Slip 60%+Manic Compression 40%なアプローチとWill Yipプロデュースによる2010年以降のエモ~ハードコアなサウンドプロセスで現存バンドとも共鳴可能にさせたシチュエーションも絶妙に音盤にパッケージングされ、所々にスペースオルタナやシューゲイズなエレメントも取り入れている点も元々QUICKSANDがいち早く確信犯的に行っていたアプローチだけに説得力が相当なもの。モダンヘビーでありながら独特なしなやかさやメロディーへの配慮はやはり天才的で圧倒的な才能と同じメンバーで個々のセンスが化学反応を起こして出来上がった今作は現存エモ〜オルタナ〜ハードコアバンドへも新たな刺激を与え、QUICKSANDの3rdアルバムとしても恥じない内容だと断言します。


 
 
  • Label:EPITAPH
  • Price:2,280
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