MINERAL / 1994 - 1998 The Complete Collection 2xCD

90年代のアフターグランジのムーブメント、EMOという括りの中で最も名が通るも少ない活動歴、インディペンデントな活動、ここ数年音源ですら入手が困難だったのも、レジェンドに向かわせた、そしてエモ再評価の年でもあろう今年、今まさに再結成をしたUSテキサスの4人組、MINERALの全音源集30曲入り。USとUKでリリースされますが、こちらはUS/ARENA ROCK盤。流行り廃りは当然ムーブメントでありますので仕方がないですが、stiffslackはひたすらエモにフォーカスしている商品展開とレーベル運営をしています、その中でこのバンドの再発は有難いリリースです、エモ狂、未体験、データでしか持っていない、色んなシチュエーションあると思いますが、ぜひこの機会にもう一度、初めて手にしてはいかがでしょうか?!

DISC1の1997年リリースの1ST/The Power of Failing、プロトタイプのグランジロックのような粗い演奏力と雑な録音の中にひたすら泣きのメロディーと恋愛云々なリリック、当然20代前半のメンバーの煮え切らない感情が等身大で解放された新しくもないけどそれこそ新しかったギターバンドの形を提唱した作品。追加したTHICK AS THIEVESから98年リリースのVA/First Crushに提供したSadder Starはファン中では言わずと知れた名曲。後に付いたParking Lot、Gloria、If I Could のThe Power of Failing収録曲の別バージョンがこの世に存在してたとは驚き、完全未発表音源なのでこれだけでもエモ狂は買いなのでは?

DISC2のEndSerenadingは1998年リリース、オリジナルリリースのレーベルのCRANK!、JADE TREE、DOG HOUSEといったインディーレーベルがエモバンドを大量にリリースしているエモ全盛期の中にとんでもない存在感を放っていた作品でもあります。The Power of Failingにあった疾走感は殆どなく内に向かっていく悲壮感が当時エモの究極な形といわんとばかりにサッドなエモロックを展開させています。Mark Tronbino (DRIVE LIKE JEHU)のプロデュースも当時のトレンドで彼が手がけるバンドにも外れがなかったです。11曲目以降はボーナストラックでRubber LegsはCRANK!のコンピ (Don't Forget To) Breatheに収録されたエモバイブルみたいなものがあれば間違いなく殿堂入りな名曲、FebruaryとMDは90年代でも入手が難しかったCaulfieldからリリースした2曲入りの7"からの曲、90年代のエモバンドはこういった7"に名曲を落とす傾向にあってこの2曲のサッド感と途中でバーストさせる曲の圧倒的な存在感は今回の再発の中でも意義があると思います。Love My WayはEndSerenadingからの先行シングル&SerenadingのBサイドでPSYCHEDELIC FURSのカバー、CrazyもカバーでWillie Nelsonの曲、これはCRANK!からリリースされたJIMMY EAT WORLDとSENSE FIELDとのツアー用にリリースした3ウェイスプリットからの曲。 写真や全曲の歌詞や各曲のメンバーによる解説も付いた16ページのブックレットも見応え読み応えあり。
 

 
  • Label:ARENA ROCK
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