STIFFSLACK / STSL-41
エモやポストハードコアなどの括りも曖昧な90年代中期〜後期に独自の音楽性を提唱し、後世に偉大なる軌跡と影響力を残したシアトルの"ROADSIDE MONUMENT"!TOOTH AND NAILから3枚のアルバム(J RobbinsやBob Westonがプロデュース)、そしてEMO前夜祭とでもいえるCRANK!からリリースされた名コンピ"(Don't Forget To) Breathe"にも参加、ヘビーに唸らすグルーブにマスロック的トリッキーなギターリフでシーンに旋風を巻き起こした。98年に惜しくも解散(*02〜03年に一時的な再結成あり)。
そして、フロントマンだったDoug Lorigが新バンド"PATROL"を始動させた。Drは5440 Or Fight!からのリリースで知られるBUILDING PRESSに在籍していたEric Junge、そして新メンバーとしてex-AKIMBOのBurke EglingtonをBassに迎えての新布陣でのニュースタッフ。前作Destinations同様、録音はex-MINUS THE BEARでISIS, MASTODON, MINUS THE BEAR, RUSSIAN CIRCLES等を手掛ける敏腕プロデューサーMatt Baylesを迎えています。
QUICKSAND, JAWBOX, SHINER等のグランジ以降のオルタナティブロック/ポストハードコアサウンドとISIS, MINUS THE BEAR, THESE ARMS ARE SNAKESなどの現行するニュースタイルヘビーロック/マスロックサウンドを融合させたかのような懐古するも革新的で斬新なサウンドタイプを確立。収録曲の殆どを長尺にし曲内で壮大でエモーショナルなストーリー性を持たせ、ヘビーでトリッキーなツインギターサウンドやドラマティックでアトモスフェリックな演出も存分に混ぜ合わせ、前作Destinationsを更に進化させる事に成功しています。勿論、往年のファンを喜ばせるROADSIDE MONUMENTの面影残るDoug Lorigのボーカリゼーションやギターワークはオリジネーターの貫禄と歴史を感じさせる瞬間でもあります。
USでのリリースは現在決まっていないジャパンリリースのみの作品となります。